トップ
>
濛
>
ぼっ
ふりがな文庫
“
濛
(
ぼっ
)” の例文
ヒュウと悲しい音を立てて、
空風
(
からかぜ
)
が吹いて通る。跡からカラカラに乾いた往来の
中央
(
まんなか
)
を、
砂烟
(
すなけぶり
)
が
濛
(
ぼっ
)
と力のない渦を巻いて、
捩
(
よじ
)
れてひょろひょろと行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と、張詰めて
破裂
(
はちき
)
れそうになっていた気がサッと
退
(
ひ
)
いて、何だか奥深い穴のような処へ滅入って行くようで、
四辺
(
あたり
)
が
濛
(
ぼっ
)
と暗くなると、母の顔が見えなくなった……
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
濛
漢検1級
部首:⽔
16画
“濛”を含む語句
濛々
濛気
濛濛
濛靄
濛煙
白濛々
冥濛
溟濛
余燼濛々
濛々迷々
黒霧迷濛
迷濛
紛々濛々
空濛
熢々濛々
喧々濛々
濛雲国師
夕濛靄
惨霧濛々
戦塵濛々
...