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潜在
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せんざい
ふりがな文庫
“
潜在
(
せんざい
)” の例文
徳川時代の
狂言
(
きょうげん
)
作者は、案外ずるく頭が働いて、観客の意識の底に
潜在
(
せんざい
)
している
微妙
(
びみょう
)
な心理に
媚
(
こ
)
びることが
巧
(
たく
)
みであったのかも知れない。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
加奈子はいつか、或る人から人間の
潜在
(
せんざい
)
意識に就いて聞いたことがあった。過去に於ける思いがけない記憶までが微細に人間の潜在意識界へは喰い入っている。
春:――二つの連作――
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
なにしろその出生前に、父親の頭の中に
潜在
(
せんざい
)
していた反抗意識が、
影印
(
えいいん
)
しているとすると父親の責任だ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
欲張
(
よくば
)
り
婆
(
ばあ
)
さんは、みずから
化物
(
ばけもの
)
を
葛籠
(
つづら
)
の中に潜在させたから、
蓋
(
ふた
)
を開くとともに
醜怪
(
しゅうかい
)
なものが
顕
(
あらわ
)
れだし、
正直
(
しょうじき
)
爺
(
じい
)
さんは
宝物
(
ほうもつ
)
を
潜在
(
せんざい
)
させたから、なかからあらわれ出たのがすべて財宝であった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“潜在”の意味
《名詞》
潜 在(せんざい)
表面に現れないで、隠れて存在すること。
(出典:Wiktionary)
潜
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“潜在”で始まる語句
潜在識
潜在分子
潜在意識