とど)” の例文
旧字:
その時、巨大な風船の右の遠方にいまひとつの小さい、若い赤い風船がやはり昇りつめたところにとどまっているのを眼にいれた。これには二十六歳で死んだ立原道造という男がのっていた。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
良し、姫よ。我は奴国なこく宿禰すくねの子。我の父は長羅のために殺された。爾を奪う兵士つわものを奴国の宮にとどめて殺された。長羅は我の敵である。もし爾が不弥の国になかりせば、我の父は我とともに今宵を
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
君は大分宿代をとどこらせてるんだな。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)