滑車かっしゃ)” の例文
怪物の死骸は、滑車かっしゃにとおした長い綱によって、簡単に地上へ運ばれた。そこにはすでに、解剖に便利なように、天幕テントが張られてあった。
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて足音が上の甲板かんぱんに聞こえて、滑車かっしゃが回りだした。が上げられて、やがて急に一方にかしいだ。動き始めたと思うまもなく、船はあらい海の上へぐんぐんすべり出した。
金属のベルトの内側に海綿かいめんがはりつけてあるものを作っておきます。これを1と2の二つの滑車かっしゃにかけて、あのように一部分は水にひたします。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
引きづなの滑車かっしゃがぎいぎい鳴って、馬は引き船の道をカッパカッパ歩きだした。
よく見ると、天井には滑車かっしゃがとりつけてあり、綱はそれに掛っていて、上下自在になっていることが分った。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何本かのくさりが下に垂れていて、それを滑車かっしゃとハンドルのついた巻取車で巻いたり、くり出したりすればいいので、この鎖はマストの中を通って艇内へ入れるようにと注意書きがしてあった。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)