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湯婆
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たんぽ
ふりがな文庫
“
湯婆
(
たんぽ
)” の例文
また曲った道をいくつも曲って、とうとう内へ帰りついて蒲団の上へ這い上った。
燈炉
(
とうろ
)
を燃やして室は
煖
(
あたた
)
めてある。
湯婆
(
たんぽ
)
も今取りかえたばかりだ。
熊手と提灯
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
暁になって
湯婆
(
たんぽ
)
がさめた、というような場合には、何となく淋しく哀れなような心地がして詩情が動くものである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
それは「
姨
(
をば
)
捨てん
湯婆
(
たんぽ
)
に
燗
(
かん
)
せ星月夜」と「
黒塚
(
くろづか
)
や
局女
(
つぼねをんな
)
のわく火鉢」との二句である。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その頃の事にして時は冬の夜の寒く晴れわたり満天
糠星
(
ぬかぼし
)
のこぼれんばかりに
輝
(
かがや
)
ける中を、今より姨捨てに行かなんとて
湯婆
(
たんぽ
)
を暖めよと命ずるなり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
硯、紙など
復
(
また
)
枕元に運ばせたれど一間半の旅行に
労
(
つか
)
れて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く。
溲瓶
(
しびん
)
を呼ぶ。足の
尖
(
さき
)
つめたければ
湯婆
(
たんぽ
)
に湯を入れしむ。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
足の裏の冷や冷やする心持は、なまゆるい
湯婆
(
たんぽ
)
へ冷たい足の裏をおっつけて寒がっていた時とは大違いだ。
初夢
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
姨捨てん
湯婆
(
たんぽ
)
に
𨣉
(
かん
)
せ星月夜 言水
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
姨
(
うば
)
捨てん
湯婆
(
たんぽ
)
に
燗
(
かん
)
せ星月夜
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“湯婆”の意味
《名詞》
陶器または金属で作られ、中に湯入れて体を暖めるための容器。湯湯婆。
(出典:Wiktionary)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“湯婆”で始まる語句
湯婆子