洒落しゃら)” の例文
やいっ、どこの馬の骨かしらねえが、この掲陽鎮けいようちんへ来て、よくも無断で洒落しゃらくせえヘボ武芸をおとりに、大道だいどうかせぎをしやがったな。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吹くことがあればと、見込みがあるつもりでしたことなのだ。よくと二人づれで、やったことなのだ。うふふ、侠気おとこぎだの、義理だのという、そんな洒落しゃらくさいものではない、ははははは
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
蝦姑しゃこにするたあ洒落しゃらくせえ!」
明るい海浜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
かつは、関東武者の腹には「洒落しゃらくさい青公卿ばらが」という反動やら、また「大内おおうちとて、いまは幕府の監視のうちだ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな洒落しゃらくさいことを言ってまた向うむきに夜着をひっかぶってしまった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「何を洒落しゃらくせえ。柳生一刀流にはむかう気なら、かかってこい」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
洒落しゃらくせえ、うぬはこの村の青二才か」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにを、阿女あまっちょめが、洒落しゃらくせえ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洒落しゃらくせえっ!」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
洒落しゃらくさい匹夫ひっぷらめが」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洒落しゃらくせえ。」
「なにを、洒落しゃらくせえ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洒落しゃらッくせい」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)