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法師蝉
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ほうしぜみ
ふりがな文庫
“
法師蝉
(
ほうしぜみ
)” の例文
濡れた
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
と枯枝とに
狼藉
(
ろうぜき
)
としている庭のさまを生き残った
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
と
蟋蟀
(
こおろぎ
)
とが雨の
霽
(
は
)
れま霽れまに嘆き
弔
(
とむら
)
うばかり。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ブーンとものの羽音がしたかと思うとツイ眼の先の板塀で
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
が鳴き出した。コスモスの花に夕日がさして、三歩の庭にも秋の趣はみちみちている。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
坪庭の槇で
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
がなきだした。法師蝉の金属的な声は評定所いっぱいにかんだかく反響し、渡辺金兵衛はちょっと答弁のでばなを
挫
(
くじ
)
かれたようであった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
峻
(
たかし
)
はこの間、やはりこの城跡のなかにある
社
(
やしろ
)
の桜の木で
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
が鳴くのを、一尺ほどの間近で見た。
城のある町にて
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
その
中
(
うち
)
に秋口になって、山々の木立に
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
がポツポツ啼き初める頃になると、深良屋敷の一知夫婦が揃いの晴れやかな姿で町へ出て、生れて初めての写真を撮った。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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秋風にふえてはへるや
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
蝉
漢検準1級
部首:⾍
15画
“法師”で始まる語句
法師
法師武者
法師野
法師丸
法師髪
法師髮
法師姿
法師嶺
法師聟
法師輩