沈静おちつき)” の例文
旧字:沈靜
右側を往っていた双子がちらりとりかえった。広巳はついとった。双子は有意わざとらしい沈静おちつきを見せた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
壺のやうに小さな茶室に有り余るほどゆつたりとした余裕ゆとり沈静おちつきとを与へ、そこにゐる主客いづれもの気持に律動と諧調とを生みつけ、また日毎にめまぐるしくなりゆく現実の生活とは異つた
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
つぼのやうに小さな茶室に有り余るほどゆつたりとした余裕ゆとり沈静おちつきとを与へ、そこにゐる主客いづれもの気持に律動と諧調とを生みつけ、また日ごとにめまぐるしくなりゆく現実の生活とはちがつた
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)