“有意”の読み方と例文
読み方割合
わざと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右側を往っていた双子がちらりとりかえった。広巳はついとった。双子は有意わざとらしい沈静おちつきを見せた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と、有意わざとらしく云って顔をあげたがじょちゅうはいなかった。彼は未だ胃のぬくみが収まらないので、雉子焼を喫ったことを後悔した。自動車の中あたりでもどそうとでもしたならそれこそ艶消しであった。
文妖伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)