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水垢離
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みづごり
ふりがな文庫
“
水垢離
(
みづごり
)” の例文
「お勝手の障子を閉めますので、
水垢離
(
みづごり
)
のときは、其處の雨戸を開けたまゝにして置きます。ガタピシして、お内儀さんが眼をさましますので——」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
願ふか兩樣の内
何共
(
いづれとも
)
決心
(
けつしん
)
致さるべしとの
趣
(
おもむ
)
きを申
遣
(
つか
)
はしたるに
此方
(
こなた
)
は越前守は
公用人
(
こうようにん
)
次右衞門三五郎の紀州表へ
出立
(
しゆつたつ
)
せし其日より
夜終
(
よもすがら
)
行衣
(
ぎやうい
)
を着し
新菰
(
あらごも
)
の上にて
水垢離
(
みづごり
)
を
取
(
とり
)
諸天
(
しよてん
)
善神
(
ぜんしん
)
に
祈誓
(
きせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「飛んでもない、あの人は神樣か佛樣のやうな心掛の人でございます。此間から
水垢離
(
みづごり
)
まで取つてお母さんの病氣が直るやうにと、願を掛けて居るのです」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私の
粗相
(
そさう
)
でございました。明日の節分で滿願だと思ひましたので、井戸端へ出て
水垢離
(
みづごり
)
を取つて居りました。うつかり裏口を開けて出たのが惡う御座いました」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「十八や十九の
滅法
(
めつぽふ
)
可愛らしいのが、寢卷で井戸へ飛び込むのも色氣がなさ過ぎるし、
過
(
あやま
)
ちにしても、
水垢離
(
みづごり
)
を取りやしめえし、若い娘が、夜中に井戸端へ行くのも變ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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お神さんが
患
(
わづ
)
らつた時は觀音樣へ曉方のお百度詣りをしたとか、寒中に
水垢離
(
みづごり
)
を取つたといふ話もありましたが、それほどの信心でも
定命
(
ぢやうみやう
)
に勝てなかつたものか、お神さんは二年前に亡くなりました
銭形平次捕物控:161 酒屋忠僕
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
水垢離
(
みづごり
)
を使はせてやる、驚くな」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“水垢離(
垢離
)”の解説
垢離(こり)とは、神仏に祈願する時に、冷水を浴びる行為のこと。水垢離(みずごり)、水行(すいぎょう)とも言う。
垢離は漢語には見当たらず、純粋な和語と考えられている。
(出典:Wikipedia)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“水垢”で始まる語句
水垢