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毛物
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けもの
ふりがな文庫
“
毛物
(
けもの
)” の例文
しばしば洞窟の外で
毛物
(
けもの
)
の咆える声や、動きまわるけはいが聞え、それが熊か
狼
(
おおかみ
)
かはわからなかったが、いずれにせよ二人は助からないものと
諦
(
あきら
)
めた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
今度の馬は杖で
撲
(
なぐ
)
る度ごとに、蹴ったり
竿立
(
さおだち
)
になったりする
毛物
(
けもの
)
で、大部せき立ててやっと
伸暢駈足
(
ギャロップ
)
を始めたが、それがまた偉い勢で飛んで行くのである。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
反
(
かへ
)
つて
杣
(
そま
)
の
伐
(
き
)
りあぐんだ樹は推し倒し、
猟夫
(
かりうど
)
の追ひ失うた
毛物
(
けもの
)
はとつておさへ、旅人の負ひなやんだ荷は肩にかけて、なにかと親切をつくいたれば、
遠近
(
をちこち
)
の山里でもこの山男を憎まうずものは
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それに、酒は人間が作りあげたいちばん
尊
(
たっと
)
い宝物だ、
毛物
(
けもの
)
にも鳥にも魚にも作れやあしなかった、酒が人間の害になるなんてえのは、えせ医者のたわごとよ。
枡落し
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
女性というものは温順貞淑なんだ、男には
毛物
(
けもの
)
めいたものがある。
若殿女難記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“毛”で始まる語句
毛
毛氈
毛布
毛脛
毛頭
毛唐
毛皮
毛繻子
毛孔
毛利