“武節”の読み方と例文
読み方割合
ぶせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝頼は、側近数十騎と共に、小松ヶ瀬をわたって、ようやく、武節ぶせつの城へ逃げこんだ。——剛毅ごうき無双な彼も、終始、おしのような無口になっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒瀬から小松ヶ瀬を渉り、菅沼刑部ぎょうぶ貞吉の武節ぶせつの城に入り、梅酢で渇を医やしたと云う。勝頼の将士死するもの一万、織田徳川の死傷又六千を下らなかったと伝わる。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たとえば、長篠の戦後すぐ、足助城あすけじょうをやぶり、六月には、作手つくで田峰たみねなどを攻略し、七月には武節ぶせつを、八月には諏訪すわはらを——というような目ざましい進出をつづけた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)