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檢査
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あらため
呼れ白子屋家内を
檢査清三郎を
捕へ來れと下知せられしかば同心
馳行て
檢査しに清三郎は
逐電せし樣子なれど
道具中斯樣の品
有しと其品々を
其時越前守殿
重ねて彌吉夫婦に向はれ汝等
未菊を疑ふ樣子ある故
具に申聞すべし我菊が
姑の死骸を
檢査さする
序に
家探しを
合せ見るにしつくりと
合ければ扨は此者に
相違なしとて家内を
檢査しに戸棚の
隅の重箱に
財布に入りたる金八十兩有りければ
彌々盜賊火附に
極りしと
此趣きを