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横皺
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よこじわ
ふりがな文庫
“
横皺
(
よこじわ
)” の例文
黒服の
親仁
(
とっさん
)
は、すっぽりと
中
(
ちゅう
)
山高を脱ぐ。
兀頭
(
はげあたま
)
で、太い
頸
(
くび
)
に
横皺
(
よこじわ
)
がある。
尻
(
けつ
)
で、閣翁を突くがごとくにして、銅像に一拝すると
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頬も鼻も口も
顎
(
あご
)
も、どれがどれだかまるで区別がなくて、無数の深い
横皺
(
よこじわ
)
が刻まれているに過ぎなかった。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
次郎兵衛の酒はいよいよ量がふえて、眼はだんだんと死魚の眼のように冷くかすみ、額には三本の油ぎった
横皺
(
よこじわ
)
が生じ、どうやらふてぶてしい面貌になってしまった。
ロマネスク
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
私もそれきり黙って盃を
嘗
(
な
)
めつづけていたが、ふと、机に俯向いている彼の顔に、かなりたくさんの
横皺
(
よこじわ
)
のあることを発見して、ひとつはこうした空気から
遁
(
のが
)
れたい気持も手伝って
父の出郷
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
皺
漢検1級
部首:⽪
15画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹