故に、上下のわかちなく非常の装いをして、榊原康政さかきばらやすまさなども、素槍すやりをかかえて、自身、方丈ほうじょうの外に立っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
榊原康政さかきばらやすまさの像など、皆これに似たもので、いかにも威風凜々りん/\としていかめしそうに見えるけれども、同時に殊更ことさら肩を怒らしてシャチコ張っているような窮屈な感じがしないでもない。
さらに左翼隊の榊原康政さかきばらやすまさは、もっともっと敵部隊の末端にある大荷駄隊おおにだたい輜重しちょう)へ、不意打ちを加えた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
追跡隊は、右翼、左翼にわかれ、右の千八百人は、大須賀康高おおすがやすたかが、指揮し、左の千五百五十人は、榊原康政さかきばらやすまさ本多康重ほんだやすしげ穴山勝千代あなやまかつちよなどが、部将として、急ぎにいそいだ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康はなお、部将の榊原康政さかきばらやすまさや、信雄の一隊長たる織田長益ながますなどにいいふくめて
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいや、今日、先頭に参られたのは、本多忠勝様の隊と、榊原康政さかきばらやすまさ様の隊」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
井伊兵部いいひょうぶ榊原康政さかきばらやすまさ、大久保忠助ただすけ、同じく忠隣ただちか本多ほんだろう、同平八郎忠勝ただかつなどの多感多血の若手を初め——鳥居忠政とりいただまさ戸田十郎右衛門とだじゅうろうえもん、内藤新五郎、松平康次まつだいらやすつぐ、同与一郎広家よいちろうひろいえ、同孫六郎康長まごろくろうやすなが
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)