“桿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かん53.8%
さお30.8%
さを7.7%
はかり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大体が平たい真鍮かんの端に遊離しているもので、その桿の上下によって、支点に近い角体の二辺に沿い起倒する仕掛になっている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
風船乗り、大蛇だいじゃ、鬼の首、なんとか言う西洋人が非常に高いさおの上からとんぼを切って落ちて見せるもの、——数え立てていれば際限はない。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もう一人は風見かざみの鶏だつた。これはびつくりしたやうに、ぎいぎいさをの上に啼きまはつた。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何とかいふ面倒くさい名前の催眠剤を一々丁寧にはかりにかけて呑んでゐると聞いてゐたが、会つてみると、私と以前反目した時のやうに神経的な苛立たしさは見受けられず殆んど変りがないやうだつた。
牧野さんの死 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)