“画桿”の読み方と例文
読み方割合
がかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出ることは止めにしたよ。おれに画桿がかんほこ赤兎馬せきとばのあるうちは、天下の何人だろうが、この呂布を征服することができるものか。——安心せい、安心せい
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂布は、馬首を高く立て楽就の駒を横へ泳がせ、画桿がかん方天戟ほうてんげきをふりかぶったかと思うと、人馬もろとも、楽就は一抹の血けむりとなって後ろに仆れていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「心得たり」と、聞えたと思うと、彼は画桿がかん大戟おおほこをふりかぶって、董卓の眼前に躍り立ち、「勅命によって逆賊董卓を討つ」と、おめくや否、真っ向から斬り下げた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)