“がかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
画桿50.0%
峩冠16.7%
我観16.7%
画巻16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呂布は、馬首を高く立て楽就の駒を横へ泳がせ、画桿がかん方天戟ほうてんげきをふりかぶったかと思うと、人馬もろとも、楽就は一抹の血けむりとなって後ろに仆れていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柴桑城さいそうじょうの一閣には、その日、かくと聞いて、彼を待ちかまえていた呉の智嚢ちのうと英武とが二十余名、峩冠がかんをいただき、衣服を正し、白髯はくぜん黒髯、細眼さいがん巨眼、痩躯そうく肥大
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我観がかん」では、一番先きに正宗白鳥の『金』を読んだ。私は随分長くこの作者のものに親しんで来た。この作者の書いたものは、殆ど大抵読んでゐるといつて好かつた。小ぢんまりした構図。
三月の創作 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
光秀は、画巻がかんのうえに、ひとみを落した。朝の光になおさら白い紙のなかに、みずみずと大輪の牡丹一枝ぼたんいっしが描かれていた。そしてその絵の肩に文字があった、「無事是貴人ぶじこれきじん」と賛語さんごしてある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)