“画巻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゑまき50.0%
えまき25.0%
がかん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い塗り笠がちらりと光つて、面に仄かな影がさして、薄青い着つけが細つそりして、——まあ当麻寺たいまでら画巻ゑまきか何かの女房に会つたやうな心もちである。
金春会の「隅田川」 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
日本妖怪の感じは概して病的である、前項にちょっと一つ目小僧の感じが奇形児に似ている事をかいたが、古い画巻えまきの中に図の如き妖怪を描いてあるのを江馬務えまつとむ氏の著の中にみた事がある。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
光秀は、画巻がかんのうえに、ひとみを落した。朝の光になおさら白い紙のなかに、みずみずと大輪の牡丹一枝ぼたんいっしが描かれていた。そしてその絵の肩に文字があった、「無事是貴人ぶじこれきじん」と賛語さんごしてある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)