さお)” の例文
風船乗り、大蛇だいじゃ、鬼の首、なんとか言う西洋人が非常に高いさおの上からとんぼを切って落ちて見せるもの、——数え立てていれば際限はない。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
然し我々の人力車夫は一向おかまい無しで、石の周囲を掘り、さお槓杆てこにして、我々はそれをひっくり返した。図585はこの外見をざっと写生したもので、内側は小間パネルに刻んである。
取付けたはねつるべのさおをあてに壁のあたりを長いこと手さぐりし、重い方のはじに結びつけた重しをつるす鉄のかぎ——今ではこれが彼がすがりつくことのできる唯一のものであった——をまさぐり
旗差物はたさしものさおの良否を試しとうござるが——」
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)