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桔梗屋
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ききょうや
ふりがな文庫
“
桔梗屋
(
ききょうや
)” の例文
「見たか聞いたか金山地獄で、ここじゃあ話にならねえのさ。岡崎町の
桔梗屋
(
ききょうや
)
の
前
(
めえ
)
だ。親分、せいぜい急いでおくんなせえ。」
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
扇屋といえば、今この、六条柳町に嬌名のたかい初代吉野太夫の名がすぐ思い出されるし、
桔梗屋
(
ききょうや
)
といえば、
室君太夫
(
むろぎみだゆう
)
の名をもってひびいている。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平間重助はその
馴染
(
なじみ
)
なる
輪違
(
わちがい
)
の糸里という遊女、平山五郎は
桔梗屋
(
ききょうや
)
の小栄というのをつれ込んで、この三組の男女は、誰憚らぬ酒興中、芹沢は得意げに言うことには
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ところでその晩のことであるが、
桔梗屋
(
ききょうや
)
という土地の茶屋から、紫錦へお座敷がかかって来た。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
又西河岸の
桔梗屋
(
ききょうや
)
へ行って
繁岡
(
しげおか
)
の顔でも見て楽しむ事が出来るという
謀叛
(
むほん
)
が起り、其の
夜
(
よ
)
深更に及んでお筆の
家
(
うち
)
の水口を開け忍込んで見ると親子とも能く寝付いて居る様子
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
おなじく二十日には、深川
箱崎町
(
はこざきちょう
)
の木綿問屋、
桔梗屋
(
ききょうや
)
安兵衛の娘のお花、これも十七歳。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
平次がガラッ八を
伴
(
つ
)
れて車坂の
桔梗屋
(
ききょうや
)
へ行ったのはもう夕方。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「……
宿
(
しゅく
)
に、
桔梗屋
(
ききょうや
)
と云うのがあるかい、——どこだね。」
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
桔梗屋
(
ききょうや
)
でございます、桔梗屋喜七は手前共でございます」
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
桔
漢検準1級
部首:⽊
10画
梗
常用漢字
中学
部首:⽊
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“桔梗屋”で始まる語句
桔梗屋喜兵衛
桔梗屋安兵衛