柳田国男やなぎだくにを)” の例文
河童かつぱの考証は柳田国男やなぎだくにを氏の山島民譚集さんたうみんたんしふに尽してゐる。御維新前ごゐしんぜん大根河岸だいこんがしの川にもやはり河童が住んでゐた。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
われらは、ともすると、くもつてくもわするゝ……三本木ぼんぎは、柳田国男やなぎだくにをさんの雑誌ざつし——(郷土研究きやうどけんきう)と、ちかくまた(郷土会記録きやうどくわいきろく)とにをしへられた、伝説でんせつをさながら事実じじつほとん奇蹟的きせきてき開墾地かいこんちである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なほ次手ついでに広告すれば、早川氏の「三州横山話」は柳田国男やなぎだくにを氏の「遠野物語とほのものがたり」以来、最も興味のある伝説集であらう。発行所は小石川区こいしかはく茗荷谷町みやうがだにまち五十二番地郷土研究社きやうどけんきうしや、定価は僅かに七十銭である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)