柔煮やわらかに)” の例文
僕も昨夜ゆうべ章魚たこ柔煮やわらかに薩摩芋さつまいも料理を賞翫しょうがんしたが直段ねだんの安い品物を美味く食べるのは実に経済主義だ。お登和さんを女房に持つ人は非常の幸福さね。時にそのお登和さんの事について少し相談がある。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
牛蒡ごぼう柔煮やわらかに 春 第八十五 軽い鍋
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
お登和嬢は妻君のたのみに黙しがたく「章魚たことおいも柔煮やわらかには随分美味おいしいものですがチットお昼の間に合いません。晩の副食物おかずですね」妻君「晩でもようございます。晩までには宅も旅から戻りましょうから」と良人おっとの御馳走に供せんつもり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)