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柔媚
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じゅうび
ふりがな文庫
“
柔媚
(
じゅうび
)” の例文
また
上京
(
かみぎょう
)
の寝殿の
長押
(
なげし
)
にい崩れて、
柔媚
(
じゅうび
)
な東山を背にし、清澄な
鴨川
(
かもがわ
)
の水をひき入れた庭園に、
恍惚
(
こうこつ
)
としてながめ入る姿を描くのである。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
後年の名筆であってしかも天真さに欠け、一点
柔媚
(
じゅうび
)
の色気とエゴイズムのかげとを持つ
趙子昂
(
ちょうしこう
)
の人物などと思い比べると尚更はっきり此事がわかる。
書について
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
その
音
(
おん
)
柔媚
(
じゅうび
)
なれども言々風霜を
挟
(
さしはさ
)
みて、
凛
(
りん
)
たり、烈たり。馭者は感奮して、両眼に熱涙を浮かべ
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
このやうな生れながらの
差別
(
けじめ
)
が、或る時には彼の胸に加へられる抑圧となり、或る時には鳩尾の辺りを撫でさする取澄した
柔媚
(
じゅうび
)
の
諂
(
ひつら
)
ひとなつた。彼は次第にこの待遇に慣れて行つた。
垂水
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
媚
漢検1級
部首:⼥
12画
“柔”で始まる語句
柔
柔和
柔順
柔術
柔軟
柔弱
柔毛
柔道
柔々
柔肌