東湖とうこ)” の例文
できるなら水戸の藤田東湖とうこを通じて斉昭侯なりあきこうまで動かす計画だという、……尊王攘夷の論がようやく攘夷倒幕という直論に向かってきた現在
日本婦道記:尾花川 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
とつてかへしてたすさうとするうち主要動しゆようどうのために家屋かおく崩壞ほうかいはじめたので、東湖とうこ突差とつさ母堂ぼどう屋外おくがいはうした瞬間しゆんかん家屋かおくまつた先生せんせい壓伏あつぷくしてしまつたが
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この浪士の中には、藤田小四郎ふじたこしろうもいた。亡き御隠居を動かして尊攘の説を主唱した藤田東湖とうこがこの世を去ってから、その子の小四郎が実行運動に参加するまでには十一年の月日がたった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また同じ西郷が藤田東湖とうこに会った後、人に向い
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)