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東塔
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とうとう
ふりがな文庫
“
東塔
(
とうとう
)” の例文
峰から
東塔
(
とうとう
)
の沢へ出て、やがて飯室谷へ来る間の眼にふれる物も、すべて彼とは旧知の山水である。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一体御前方はただ
歩行
(
ある
)
くばかりで
飛脚
(
ひきゃく
)
同然だからいけない。——叡山には
東塔
(
とうとう
)
、
西塔
(
さいとう
)
、
横川
(
よかわ
)
とあって、その三ヵ所を毎日往来してそれを修業にしている人もあるくらい広い所だ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
東塔
(
とうとう
)
へ
御幸
(
ごこう
)
頂きたい」
現代語訳 平家物語:08 第八巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「きのうも、おとといも、その前も、毎日のように、おいら方々聞いて歩いていたんだよ。——するとね、きょう聞いたのさ。武蔵様は、
東塔
(
とうとう
)
の無動寺に泊っているって」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みずからその兄宮のいる
東塔
(
とうとう
)
南谷の
円融坊
(
えんゆうぼう
)
とよぶ坊舎の内を、そっと訪ねていたのだった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
建久二年の年は、
範宴
(
はんえん
)
少納言がこの
東塔
(
とうとう
)
の
無動寺
(
むどうじ
)
に入ってから、ちょうど九年目に当たる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
根本中堂
(
こんぽんちゅうどう
)
をはじめ山王七社も
東塔
(
とうとう
)
西塔の
伽藍
(
がらん
)
も三千の
坊舎
(
ぼうしゃ
)
も、法衣に武装した
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
どものすみか以外の何ものでもない。陰謀、策動の巣以外に、現在の世のなかへの何の役割をしているか。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見るとそれは、今は
東塔
(
とうとう
)
の無動寺にいる
木幡民部
(
こばたみんぶ
)
と、性善坊の二人だった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
塔
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“東塔”で始まる語句
東塔坂