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最愛
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いと
ふりがな文庫
“
最愛
(
いと
)” の例文
之を思うと余は
最愛
(
いと
)
しさが百倍するけれど、悲しや其の人は既に他人の物、余は其の最愛しさを憎さと見せて居ねば成らぬ。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
お
最愛
(
いと
)
しい、
沢山
(
たんと
)
お
窶
(
やつ
)
れ遊ばした。罪も
報
(
むくい
)
もない方が、こんなに
艱難辛苦
(
かんなんしんく
)
して、命に懸けても唄が聞きたいとおっしゃるのも、
母
(
おっか
)
さんの恋しさゆえ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
兎
(
と
)
ても亡びんうたかたの身にしあれば、息ある内に、
最愛
(
いと
)
しき者を見もし見られもせんと
辛
(
から
)
くも思ひ
決
(
さだ
)
め、重景一人
伴
(
ともな
)
ひ、夜に
紛
(
まぎ
)
れて屋島を
逃
(
のが
)
れ、數々の
憂
(
う
)
き目を見て
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
さりとて再度お顏をば見申さじ、いかなる事より罪の顯はれて、
最愛
(
いと
)
しき君に連累の咎口惜し、何も直次は今日限りのお暇、此世に無き物とおぼしすてられて、事の成否は世の取沙汰に聞き給へ
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
娘は十六歳でありました。すべて子供は皆同じで、いずれに愛情のかわりは御座いませんけれども、この総領娘は私が困苦していた盛りに
手塩
(
てしお
)
にかけただけに、余計に
最愛
(
いと
)
しまれるように思われます。
幕末維新懐古談:72 総領の娘を亡くした頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
“最愛”の意味
《名詞》
最愛(さいあい)
最も愛すること。一番愛していること。
(出典:Wiktionary)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“最愛”で始まる語句
最愛季子