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曹司
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ざうし
ふりがな文庫
“
曹司
(
ざうし
)” の例文
やれ
曹司
(
ざうし
)
の畳をよごしたのと、その度毎に、良秀々々と呼び立てゝは、兎に角いぢめたがるのでございます。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
時の
帝
(
みかど
)
の
中宮
(
ちゆうぐう
)
、後に建禮門院と申せしは、入道が第四の
女
(
むすめ
)
なりしかば、此夜の盛宴に漏れ給はず、
册
(
かしづ
)
ける
女房
(
にようばう
)
曹司
(
ざうし
)
は皆々晴の衣裳に奇羅を競ひ、
六宮
(
りくきゆう
)
の
粉黛
(
ふんたい
)
何れ劣らず
粧
(
よそほひ
)
を
凝
(
こ
)
らして
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
瀧口もやゝ哀れを催して、『そは氣の毒なる事なり、其の上﨟は
何處
(
いづこ
)
の
如何
(
いか
)
なる人なりしぞ』。『人の噂に聞けば、
御所
(
ごしよ
)
の
曹司
(
ざうし
)
なりとかや』。『ナニ曹司とや、其の名は聞き知らずや』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
万事が、京都の自分の
曹司
(
ざうし
)
にゐた時と比べれば、雲泥の相違である。が、それにも係はらず、我五位の心には、何となく釣合のとれない不安があつた。第一、時間のたつて行くのが、待遠い。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“曹司”の意味
《名詞》
宮中の女官や朝廷の官吏などが使用する部屋。局。
平安時代、大学寮における寄宿舎。
部屋住みの公達、武家の子。
(出典:Wiktionary)
“曹司”の解説
曹司(ぞうし/そうし)とは、局(つぼね)とも呼び、官司の庁舎もしくは官司の建物の一部や部屋のこと。前者(官司の庁舎)の意味において庁とも同義とされ、両者を合わせて「曹司庁」とも称された。儀式や政務の場所、詰所として用いられた。
(出典:Wikipedia)
曹
常用漢字
中学
部首:⽈
11画
司
常用漢字
小4
部首:⼝
5画
“曹”で始まる語句
曹操
曹達
曹洪
曹
曹丕
曹洞宗
曹叡
曹仁
曹長
曹達水