書立かきた)” の例文
所でその時江戸の藩邸に金のあることを聞込ききこんだから、即案にい加減な事を書立かきたて、何月何日頃何の事で自分の手に金の這入はいる約束があると云うような嘘をこしらえて、誠めかしく家老の処にいっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
およそ一週間ばかり毎日のように社説欄内をうずめて、又藤田、箕浦が筆を加えて東京の同業者を煽動せんどうするように書立かきたてゝ、世間の形勢如何いかんと見て居た所が、不思議なるかなおよそ二、三ヶ月もつと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)