暮向くらしむき)” の例文
と胸へ、しなやかに手を当てたは、次第に依っては、すぐにも帯の間へすべって、懐紙ふところがみの間から華奢きゃしゃな(嚢物ふくろもの)の動作こなしである。道子はしばしば妹の口から風説うわさされて、その暮向くらしむきを知っていた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしは彼に暮向くらしむきのことを訊ねると、彼は頭を揺り動かした。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ずっと暮向くらしむきがいいということになるわけです。