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暢気者
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のんきもの
ふりがな文庫
“
暢気者
(
のんきもの
)” の例文
「なんの、王進は元来の
暢気者
(
のんきもの
)
ですよ。決して、これしきのことに腐りはしませぬ。けれど、母上のお悩みが察しられますので」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いゝさ
暢気者
(
のんきもの
)
は
長命
(
ながいき
)
するつて云ふからね、お母さんはもう長くもあるまいし、兄さんだつてあゝ身をくだいちや何時病気になるかも分らない。
お末の死
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「ヘエー、役目というわけでもありませんが、木戸の側にいるのは私とお向うの与八さん夫婦ですが、与八さんは
暢気者
(
のんきもの
)
ですから、ツイ私が締めることになります。それにうっかり締め忘れたりすると、お六さんがやかましかったんです」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そちは、そのように、
暢気者
(
のんきもの
)
だから、文使いなどには、ちょうどよいのだ。この定綱へ、行けと仰っしゃった事はない」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水の
漲
(
みなぎ
)
っている雨の夜など、よく
凡下
(
ぼんげ
)
の酔っぱらいなどが落ちこんで、中には溺死した
暢気者
(
のんきもの
)
すらある濠であった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「侍屋敷では、侍の家風に合う者でなければ、使いはしません。おまえみたいな野育ちの
暢気者
(
のんきもの
)
を何処で——」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あんな道化てばかりいる
暢気者
(
のんきもの
)
はないぞとは、客の云うことであるが、
吉原
(
なか
)
の者は、台屋の横丁のぬかるみを、苦虫を噛みつぶして、
黙然
(
もくねん
)
と
腕拱
(
うでぐ
)
みしながら
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「きょうは
暢気者
(
のんきもの
)
がおるぞ。——あれを見ろ。そち達と似合いの暢気者が」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの、
暢気者
(
のんきもの
)
の牛飼は、いったい、どこへ行ってしまったんでしょう」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あれは君も知っとるように、存外、
暢気者
(
のんきもの
)
じゃからね、何か、気まぐれに道くさでもしておるに違いない。ア。——それよりは、児玉君、奥君、林大隊長も、参謀室へ集まってくれんか、作戦上ちと協議したいことがある」
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だんだん
暢気者
(
のんきもの
)
らしい恰好に変って来た。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
至って
暢気者
(
のんきもの
)
だ。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
暢
漢検準1級
部首:⽇
14画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“暢気”で始まる語句
暢気
暢気坊
暢気相
暢気千万
暢気顔