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暗欝
ふりがな文庫
“暗欝”の読み方と例文
読み方
割合
あんうつ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんうつ
(逆引き)
暗欝
(
あんうつ
)
な空が低く垂れていて家の中はどことなく薄暗かった。父親の
嘉三郎
(
かさぶろう
)
は鏡と
剃刀
(
かみそり
)
とをもって
縁側
(
えんがわ
)
へ出て行った。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
其日は灰色の雲が低く集つて、
荒寥
(
くわうれう
)
とした
小県
(
ちひさがた
)
の
谷間
(
たにあひ
)
を一層
暗欝
(
あんうつ
)
にして見せた。
烏帽子
(
ゑぼし
)
一帯の山脈も隠れて見えなかつた。父の墓のある西乃入の沢あたりは、あるひは
最早
(
もう
)
雪が来て居たらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
忠盛もまた、白河法皇から、宿の妻にせよと、
祇園女御
(
ぎおんのにょご
)
を賜わったことが、いかに、
因
(
いん
)
をなして、青春を無残なものにしてしまったか。以後の長い、
暗欝
(
あんうつ
)
な十数年の家庭の悩みとなったことか。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
暗欝(あんうつ)の例文をもっと
(3作品)
見る
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
欝
部首:⽊
25画
“暗”で始まる語句
暗
暗闇
暗澹
暗夜
暗誦
暗黒
暗示
暗礁
暗々裡
暗中
“暗欝”のふりがなが多い著者
佐左木俊郎
島崎藤村
吉川英治