“あんうつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗鬱84.2%
暗欝15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでも、味いあますがゆえにいつも暗鬱あんうつな未練を残している人間と、飽和に達するがゆえに明色の恬淡にさえる人間とは極端な対象を做した。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
こう体のうちに鬱屈うっくつしている元気とでもいうようなものが、血の底にたまって、それがひどくなると、暗鬱あんうつにさえなってくるのじゃないかと思います
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忠盛もまた、白河法皇から、宿の妻にせよと、祇園女御ぎおんのにょごを賜わったことが、いかに、いんをなして、青春を無残なものにしてしまったか。以後の長い、暗欝あんうつな十数年の家庭の悩みとなったことか。