くわい)” の例文
巻首の詩は嘉永四年辛亥元旦の作、巻尾の詩は天保元年庚寅三月くわいの作で、二者の中間にも亦絶て安排の痕を見ない。その年月を知るべきものは、百四十七首中六十二首あるのみである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
顕にしてくわい、肯定にして否定とは正に『それだけだ』のいひでありませう。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
〔譯〕くわいる者は能くけんを見る。顯にる者は晦を見ず。