“晦濛”の読み方と例文
読み方割合
かいもう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素戔嗚すさのおはずぶ濡れになりながら、いまだなぎさの砂を去らなかった。彼の心は頭上の空より、さらに晦濛かいもうの底へ沈んでいた。そこにはけがれ果てた自己に対する、憤懣ふんまんよりほかに何もなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)