“明笛”の読み方と例文
読み方割合
みんてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳太郎は子供のときから明笛みんてきや流行唄などを上手うまくうたったが、こんな処へ墜ちてきた自分をいつもかれの前ではさげすんでいたのである。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
私の下の方の妹たちが通りかかりにのぞいて見たら、広い店中祭壇にして、片側に楽人がならび、明笛みんてきだの、和琴わごんだの交って、その中には湯川一族の
月の良い夜など明笛みんてきの音が聞えて来ると、あれ加藤の小父さんだよと子供の云うのを聞き、私も一緒に明治時代の歌を一吹き吹きたくなったものである。
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)