日野ひの)” の例文
みちみち可懐なつかし白山はくさんにわかれ、日野ひのみねに迎えられ、やがて、越前の御嶽みたけ山懐やまふところかれた事はいうまでもなかろう。——武生は昔の府中ふちゅうである。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たれかと見ると、蒲生忠三郎氏郷がもうたださぶろううじさと。——日野ひのノ城主の子、二十九歳の若者だった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれは日野ひの城の蒲生賢秀がもうかたひでどののお子で鶴千代どのと申されます。
蒲生鶴千代 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日野ひの大納言うち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いや、さし当って、日野ひのの里まで参らねばならぬ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)