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日覆
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ひおい
ふりがな文庫
“
日覆
(
ひおい
)” の例文
青い空をせいた
葭簀
(
よしず
)
の
日覆
(
ひおい
)
が砂利の上に涼しい影を一面に落していた運動場……わたしの眼にそのさまが浮ぶのである。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
夏中縁先に張出されてあった
葭簀
(
よしず
)
の
日覆
(
ひおい
)
を
洩
(
も
)
れて、まだ暑苦しいような日の差込む時が、二三日も続いた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
夏場の市はからきし不景気で、
申
(
なな
)
ツ半時分だと
露天
(
みせ
)
の
日覆
(
ひおい
)
の影もそう長くは延びていない頃だのに、
衢
(
みち
)
は人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中を
焙
(
あぶ
)
るばかりだった。
蕎麦の花の頃
(新字新仮名)
/
李孝石
(著)
印絆纏
(
しるしばんてん
)
を着た男が、渋紙の大きな
日覆
(
ひおい
)
を巻いている最中であった。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
“日”で始まる語句
日
日向
日本
日和
日光
日中
日々
日数
日暮
日毎