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断崕
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だんがい
ふりがな文庫
“
断崕
(
だんがい
)” の例文
旧字:
斷崕
一方早く自身の生活に立ち
還
(
かえ
)
らなければならないという
焦燥
(
しょうそう
)
に駆られながらも、危ない
断崕
(
だんがい
)
に追い詰められているような現実からどう転身していいかに迷っていた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
さういふ波の活動を連続して受けなければならないのは
断崕
(
だんがい
)
になつてゐる処だ。即ち截り立てたやうに真直なあの断崕は、海の為めに海岸の堤の役目をつとめてゐるのだ。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
吹雪
(
ふぶき
)
の間からまっ黒に天までそそり立つ
断崕
(
だんがい
)
に近寄って行くのを、漁夫たちはそうはさせまいと、帆をたて直し、
艪
(
ろ
)
を押して、横波を食わせながら船を北へと向けて行った。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ある日、茶の間で、若い友人たちがあつまって話をしているとき、うしろの
断崕
(
だんがい
)
の上に二本ならんでいる大きな木のことが問題になり、一本は
欅
(
けやき
)
であるが、もう一本は何だろう。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
その猛烈な力を感じてか、
断崕
(
だんがい
)
の出鼻に降り積もって、徐々に斜面をすべり下って来ていた積雪が、地面との
縁
(
えん
)
から離れて、すさまじい地響きとともに、何百丈の高さから一気になだれ落ちる。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
崕
漢検準1級
部首:⼭
11画
“断”で始まる語句
断
断崖
断念
断乎
断末魔
断食
断然
断片
断々
断腸