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斑痕
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はんこん
ふりがな文庫
“
斑痕
(
はんこん
)” の例文
妙な木製車のついている柱には、血汐の
斑痕
(
はんこん
)
がありありと分るし、大きな
銅鍋
(
あかがねなべ
)
には、硫黄色の鉛が
蚯蚓
(
みみず
)
のようにこびりついている。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蛇のごとく竜のごとき怪物のごとき
斑痕
(
はんこん
)
があるを見たが、生徒が
雑巾
(
ぞうきん
)
掛けするときに、おもしろ半分にその雑巾を天井に投げつけた所が、かくのごとく怪物の形を印出するようになったそうだ。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
赤く血のしんだみみず色の
斑痕
(
はんこん
)
があるのです。
右門捕物帖:21 妻恋坂の怪
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
絨毯
(
じゅうたん
)
やふすまや障子に
乾
(
から
)
びついている黒い血しおの
斑痕
(
はんこん
)
は、すべて十五夜の晩に、
鎧櫃
(
よろいびつ
)
に入れて運び出された
死笑靨
(
しにえくぼ
)
を
泛
(
う
)
かべていた美人——ここの女主人のお雪様の血しおと見ていい。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“斑痕”の意味
《名詞》
斑になっている痕。
(出典:Wiktionary)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“斑”で始まる語句
斑
斑点
斑々
斑紋
斑鳩
斑猫
斑雪
斑點
斑犬
斑入