“はんこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハンコン
語句割合
瘢痕80.0%
斑痕20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人共後悔の瘢痕はんこんのこさなければすまないきずを受けたなら、それこそ取返しのつかない不幸だと思っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「幽門の瘢痕はんこんは仕方がないもんだそうだね、時々サーッと音がするようだよ。——何だか感じがある」
白い蚊帳 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
赤く血のしんだみみず色の斑痕はんこんがあるのです。
絨毯じゅうたんやふすまや障子にからびついている黒い血しおの斑痕はんこんは、すべて十五夜の晩に、鎧櫃よろいびつに入れて運び出された死笑靨しにえくぼかべていた美人——ここの女主人のお雪様の血しおと見ていい。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)