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斑猫
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はんみょう
ふりがな文庫
“
斑猫
(
はんみょう
)” の例文
斑猫
(
はんみょう
)
や
鴆毒
(
ちんどく
)
は容易に素人の手に入らず、山野の毒草は江戸の町では得難く、中毒死というと、一番先に考えられるのは、この石見銀山でした。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前あれは
斑猫
(
はんみょう
)
といって大変な毒虫なの。もう
可
(
い
)
いね、まるでかわったようにうつくしくなった、あれでは
姉様
(
ねえさん
)
が見違えるのも無理はないのだもの。」
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋「なに有難く心得て、言う事が
前後
(
ぜんご
)
になるというのは
可笑
(
おか
)
しい一体何ういう訳で手前は当家の
婆
(
ばゞあ
)
に
斑猫
(
はんみょう
)
を
捕
(
と
)
ってくれろと頼んだか、それを云えというんだ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
垣もすっかり
朽
(
く
)
ち果てて、犬や猫も自由に通るし、
蜘蛛
(
くも
)
もあちこち巣を張るし、空には小鳥やアブや蜂がとび廻り、地には蟻やトカゲや
斑猫
(
はんみょう
)
が這い廻っている。
庭の眺め
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
吹かけられ、危うく川へ投込まれるところだったと申しますし、四五日前には、朝の味噌汁の中に、見たこともない、恐ろしい虫が入っておりました。
斑猫
(
はんみょう
)
と申すんだそうで
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
大藏の
家
(
うち
)
へ山路という医者を呼び飴屋と三人打寄って相談をいたしますと、山路の申すには、是は
斑猫
(
はんみょう
)
という毒を煮込んだら知れない、
併
(
しか
)
し是は
私
(
わし
)
のような町医の手には
入
(
はい
)
りません
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
秋「それでは源兵衞、手前が
何
(
ど
)
の
様
(
よう
)
に隠しても隠されん処の
此方
(
こちら
)
に確かな証拠がある、隠さずに云え、じゃが手前は何ういう訳で
斑猫
(
はんみょう
)
という毒虫を
婆
(
ばゝ
)
に頼んで一疋六百ずつで買うか、それを聞こう」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“斑猫”の意味
《名詞》
斑猫(はんみょう 異表記:斑蝥、斑苗)
コウチュウ目ハンミョウ科の昆虫。
(出典:Wiktionary)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“斑猫”で始まる語句
斑猫色
斑猫蕪作