スウ)” の例文
つづいて卓子テーブルが倒れてグラスが砕け、一膳めし屋の玉葱汁たまねぎじる——定価金三十スウ也、但し紙ナプキン使用の方には二十五サンチイム余計に頂きます——に人影が揺れ——この
「僕は、一昨日まで、写字と翻訳をやつてゐたんです。写字は一行一スウ、翻訳は一行二スウです。それでやつとパンにありつけるのです。それさへ、もう、だれも仕事をくれないんです」
世界覗眼鏡 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)