“散銭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばらせん66.7%
ちりせん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして汚れた巾着から散銭ばらせんを二つ三つ取り出して、わざと道の上に落した。お鳥目はかちんと音をたてて、上人のあしもとで二三度くるくると舞つた。
散銭ばらせんに色々文字替りがあるやうに、顔立かほだちけると女にも色々種類はあるが、大抵はみんな男に親切なものさ。
かりに団十郎が五万円取ったとしても、市川団十郎として初めて大阪へ乗込む以上、芝居道の習慣として諸方へ配る土産その他の散銭ちりせんはおびただしいものだ。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)