政宗まさむね)” の例文
釈迦堂脇しゃかどうわきから二十人町、名掛町なかけまちと通り過ぎてしまえば、独眼竜伊達どくがんりゅうだて政宗まさむねが世にありし日、恐るべきその片眼を以て奥地のこの一角から、雄心勃々として天下の風雲をのぞみつつ
仙台はその中央の都、常に政宗まさむねの偉業を誇る伊達だて氏の大きな城下町でありました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
宗藩の祖である政宗まさむね公がまだ跼蹐きょくせきした頃、これはその居城であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
いったいここの藩祖政宗まさむね公というのは、ちょっとハイカラなところのあった人物らしく、慶長十八年すでに支倉はせくら六右衛門常長を特使としてローマに派遣して他藩の保守退嬰派たいえいは瞠若どうじゃくさせたりなどして
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)