ほう)” の例文
普通ならばとっくにもう花も変えて生けかえるべきものを、いつまでも水仙を生けたままでほうって置いてあったものとすると
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その妻から与えられた黄金をつぶてとして池の鴛鴦えんおうほうったので始めて黄金の貴重なことを知らされ、これがそんなに貴いものなら俺の炭を焼く山の谷川には幾らでもあるというお極りの譚の筋で
昌允 (坐る)お前が石を、ほうってた時、近よって行ったのは俺だよ。
華々しき一族 (新字新仮名) / 森本薫(著)
まあまあと一寸いっすんのばしにしていたが、いつまでほうって置くわけにも行かないので、遂に決心してそれを伐った。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)