まご)” の例文
読者よ、何うであろう、其の美人はまごう方も無い松谷秀子であった、余も叔父も逢い度いと思って居た怪美人だ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それは、まごうかたないセレナ夫人の声であった。しかし、耳に入ると、レヴェズは喪心したように、長椅子へ倒れかかったが、彼はかろうじて踏み止まった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
飛石伝いに段々きたって見ると、まごうかたなき伊之助でござりますから