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撰択
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せんたく
ふりがな文庫
“
撰択
(
せんたく
)” の例文
旧字:
撰擇
撰択
(
せんたく
)
と云う事が、あながちに甲はとる、乙は捨てると云う意味だと思うと誤解が生じやすうございますからちょっと弁じておきました。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
生活に懐疑と
倦怠
(
けんたい
)
と疲労と無力さとをばかり与える日常性をのみ
撰択
(
せんたく
)
して、これこそリアリズムだと、レッテルを張り
廻
(
めぐら
)
して来たのである。
純粋小説論
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
構
(
かまへ
)
の
可慎
(
つつまし
)
う目立たぬに
引易
(
ひきか
)
へて、
木口
(
きぐち
)
の
撰択
(
せんたく
)
の至れるは、館の改築ありし折その旧材を拝領して用ゐたるなりとぞ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
今は
貴嬢
(
あなた
)
が
真正
(
ほんたう
)
に貴嬢の一心を以て、永遠の進退を定めなさるべき時機である、——愛の子か、
詛
(
のろひ
)
の子か——けれど君の姉さんが此際、
撰択
(
せんたく
)
の道を
過
(
あやま
)
つ如き
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
挿絵はその本がもつ内容の
懺悔
(
ざんげ
)
である。
撰択
(
せんたく
)
において著者はついに彼自身を偽ることができない。何故なら挿絵において著者は彼の直観を修飾することはできないからである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
(少なくとも実際上)ジェームスと云う人が吾人の意識するところの現象は皆
撰択
(
せんたく
)
を
経
(
へ
)
たものだと云う事を論じているうちに、こんな例を
挙
(
あ
)
げています。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
説明の道具に使われる材料もまた同じ態度で
撰択
(
せんたく
)
したものでありますから、つまりは同じ事だろうと思います。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
撰
漢検準1級
部首:⼿
15画
択
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“撰択”で始まる語句
撰択集
撰択淘汰
撰択本願念仏宗