捩斷ちぎ)” の例文
新字:捩断
『ナニ、くじくとふのか』公爵夫人こうしやくふじんあいちんやが、地軸ちゞくつたのをくじくとちがへて、『むすめあたま捩斷ちぎつてしまへ』とひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
あくる日になると、義男はみのるの身體に殘つた所々の傷を眺めて斯う云つた。女の軟弱な肉を振り捩斷ちぎるやうに掴み占める時の無殘さが、後になると義男の心に夢の樣に繰り返された。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)