“捕頭”の読み方と例文
読み方割合
とりがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
用意は疾風迅雷しつぷうじんらいでした。錢形平次が捕頭とりがしらで、手下の組子が十人、わざと眞晝を選んで、八方から一擧に岩根半藏の浪宅を圍んだのは、それから一刻ばかり後のことです。
捕方勢に、気づかれぬ間に、近づいて、耳をすますと、捕頭とりがしらが、部下を環にあつめて
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
与力満谷剣之助をお捕頭とりがしらに、それに、眼明めあかしの金山寺屋の音松と、金山寺屋の手いの捕方とりかたを四、五十人もつけて、一隊、闇夜あんや暴風雨あらしをついて、黒門町の壁辰の家をおそった——まではよかったが
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)